珠洲焼(すずやき)とは12世紀から15世紀の中世の時代に石川県の珠洲市で生産された、中世時代の日本を代表する陶器です。さらに昔の古墳時代から平安時代に作られていた「須恵器」の技法を受け継いで作られていました。

珠洲焼(すずやき)の特徴

薪で黒く焼かれており、薪の灰により、グレーや緑、ピンクなどの淡く柔らかな色がグラデーションになっています。

珠洲の土は鉄分が多いため、薪で焼くことで灰が溶けて、自然の粕薬となり渋い黒灰色となります。

約400年前に姿を消した

14世紀には日本列島の1/4に広がっていた珠洲焼は、戦国時代に姿を消しました。その理由は今もはっきりとは分かっておりません。そのため「幻の古陶」とも呼ばれてきましたが、1976年に珠洲市が約400年の時を経て復興しました。

現代の珠洲焼

現代の珠洲焼は昔の重厚なイメージに加え、普段の生活に馴染むような作品も登場しています。山田睦美さんの動画がとても素敵な味わいを醸し出しています。

珠洲には「珠洲焼館」という珠洲焼を展示販売している施設もあります。ぜひ、珠洲に訪れた際は行ってみてください!

珠洲焼館
https://www.city.suzu.lg.jp/sangyosinko/suzuyakikan_2.html

いしかわの伝統と新しい感性(山田睦美さんの素敵な作品が掲載されています)
http://www.design-ishikawa.jp/selection/2015/product02.html

参考サイト
https://shihateacomfort.com/oldsuzu/
https://suzuware.jimdofree.com/