石川県には数多くの温泉が存在します。地域ごとにおすすめの温泉をご紹介します。

加賀・小松・辰口地方の温泉

1.山中温泉

山中温泉は石川県の中でも歴史がある温泉です。鶴仙渓沿いに広がる自然豊かな温泉地です。松尾芭蕉が扶桑三名湯と称えた湯は日本屈指の古湯であり、肌にやさしくまろやかな湯はまさに名泉と言えます。泉質は硫酸塩泉です。

「こおろぎ橋」や「あやとり橋」などの鶴仙渓遊歩道も素敵です。温泉街「ゆげ街道」も温泉情緒たっぷり。

2.片山津温泉

片山津温泉は日に7度色を変えるという、柴山潟湖畔に広がる温泉地です。白山連峰を一望できる、300余年の歴史を持つ、加賀温泉郷の中では、もっとも歴史が新しい温泉です。

含塩化土類食塩泉で泉温は73度。湯冷めしにくいと評判の名泉です。中谷宇吉郎「雪の科学館」は学術的にも面白いオススメスポット。 泉質は塩化物泉です。

3.山代温泉

高僧の行基が傷口を湧き水で癒す烏を見て、その湧き水が温泉ということに気づいたことが山代温泉の始まりです。それ以来「からすの湯」と呼び親しまれています。

1300余年の歴史があり、北大路魯山人や与謝野晶子が愛した伝統的な名湯です。源泉64度の含石泉・食塩・芒硝泉の3つの泉質を持ちます。泉質は硫酸塩泉です。

4.粟津温泉

粟津温泉は養老二年(西暦718年)に、泰澄大師によって発見されたと伝えられる、北陸最古の名湯です。各旅館が源泉を持っており、古くから湯治場として親しまれています。

ほのかに香る芒硝泉は美肌の湯と呼ばれており、無色透明に近い、きめの細かな、なめらかな肌だわりが特徴です。泉質は硫酸塩泉です。

また粟津温泉地にはギネスブックにも認定された「法師」という世界最古の宿があります。

5.辰口温泉

辰口温泉(たつのくちおんせん)は手取川や白山に連なる丘陵地に湧く温泉です。開湯1400年の歴史と伝統があります。

明治の文豪「泉鏡花」ゆかりの温泉地としても有名で、湯量が大変豊富です。泉質は単純温泉です。

その他の温泉

加賀・小松・辰口地方にはその他にも様々な温泉地があります。

・柴山温泉
白山連峰が一望できる。塩分が少なく温度も低いので時間をかけて入浴できる泉質が特徴です。

・寺井温泉
「能美市ふるさと交流センターさらい」で楽しめる温泉です。

・観音温泉
のどかな加賀平野を見下ろすことができる高台にある温泉です。

・小松温泉
小松市にある温泉です。塩化物泉で源泉は60度、市内のビジネスホテルなどにも温泉があり、アクセスしやすい温泉です。